「口ゴボの原因が指しゃぶりって本当?」といった疑問はありませんか?SNSでも話題になりましたよね。
赤ちゃんや幼児がしている指しゃぶり。
一般的に指しゃぶりは5歳までには自然とやめられますが、実は大人になっても指しゃぶりの癖が抜けない人もいるのです。
今回は、口ゴボの原因となる指しゃぶりについてくわしく解説します。
指しゃぶりがどのような影響を与えるのか理解すれば、口ゴボを予防することも可能ですよ。
口ゴボの原因になる癖のワースト1は指しゃぶり
口ゴボの原因となる癖はさまざまで多種多様です。ですが圧倒的なワースト1は指しゃぶりだといわれています。なぜ指しゃぶりをするのか、何歳くらいまでにやめれば口ゴボにならずに済むのか確認していきましょう。
なぜ指しゃぶりをするのか
指しゃぶりがはじまるのは生後2~4か月だとされています。乳児にとっては楽しい遊びのひとつだと考えられています。というのもこの時期は口の前にあるものを無意識に吸ってしまうからです。たとえば赤ちゃんの頬を指でそっとつつくと指を吸ってきますよね。さまざまなものを口の中で確かめようとするのです。
1~2歳になると指しゃぶりは眠たいときなどにみられるようになります。他に楽しいことがみつかり指しゃぶりで遊ぶことはなくなるからです。
3~5歳までには指しゃぶりも自然と減少していきます。ただ夜寝るときや寂しいときに吸ってしまうこともありますが、起きているときにしなくなることが目立ってきます。
小学校へ入るまでに指しゃぶりの癖が抜けないようでしたら、一度小児歯科に相談してみるとよいでしょう。
指しゃぶりは何歳くらいまでにやめればよい?
ほとんどの子どもは指しゃぶりを小学校入学前に自然とやめます。ですがまれに指しゃぶりの癖が抜けず高校生になっても指しゃぶりをする場合も実はあるのです。
ただ無理にやめさせるのもよくありません。指しゃぶりがやめられない何らかの事情があり、やめることによってストレスになるケースも多いからです。
たとえば寂しさや不安、ストレスといったことを子どもが抱えている場合もあります。
まずは指しゃぶりをやめられない原因はどのようなことなのか、一度考えてみるとよいですよ。
指しゃぶりが与える影響
乳児や幼児にみられる指しゃぶり。かわいい仕草ですが指しゃぶりが与える影響は甚大です。
ここからは指しゃぶりがやめられないことで起こる影響について解説します。いずれの場合も口ゴボの原因になるのでしっかりと把握しておきましょう。
上下の前歯が閉じない「開咬」
上下の前歯が閉じない開咬。オープンバイトとも呼ばれます。縦方向に開くと垂直的開咬、横方向に開くと水平的開咬となり、垂直的開咬の方が多く見受けられます。
前歯がかみ合わないため、食べものを上手に噛み切れなくなり胃腸にも影響を与えてしまう症状です。食べものをあらかじめ小さく切って奥歯で食べられるようにする工夫が必要になります。
上の前歯が出てしまう「上顎前突」
上の前歯や顎が出てしまう上顎前突。いわゆる出っ歯です。前歯や顎が出てしまうことで口が閉じにくくなってしまい、口呼吸となってしまいます。
原因のほとんどが指しゃぶりだといわれており、4歳を過ぎても指しゃぶりをしている場合は注意が必要です。というのも4歳以上は歯並びに大きな影響を与えるとされているからです。前歯が出ているだけなら歯列矯正できれいに治るので、一度矯正歯科クリニックに相談してみてください。
上顎の歯列が狭くなる「狭窄」
上顎の歯列が狭くなる狭窄は、狭窄歯列弓といいます。頬に過剰なまでの圧力や指しゃぶりが原因で起こり、上顎の前歯が押し出されることで出っ歯となってしまうのです。また歯のいき場所がなく八重歯にもなったりします。
寝ているとき必ずどちらかの頬を下にするといった癖や指しゃぶりは、何らかの工夫で対応しておくと安心です。たとえば特定の方を向かないようにタオルなどを使うとよいかもしれませんね。ただし乳児の場合は枕元にものを置かないようにしましょう。窒息の危険があります。
上顎の内側くぼみが深くなる「高口蓋」
指しゃぶりも長時間に渡り強く吸いすぎると高口蓋の危険性が高まります。高口蓋とは上顎の内側にあるくぼみが深くなってしまうことです。
舌が上顎に当たっている状態が正常ですが、高口蓋の場合は舌が下がってしまうので口呼吸になりやすいとされています。
口呼吸は風邪を引きやすいなどの影響があり、口ゴボの原因です。
口ゴボは歯列矯正で治療可能:まとめ
口ゴボの原因となるワースト1は指しゃぶりです。
指しゃぶりは4~5歳までには自然とやめる子どもが多いですが、中には高校生以上になってもやめられないケースがあります。
指しゃぶりは寂しさや不安、ストレスが原因となっている場合が多いため、無理にやめさせず小児歯科などの医療機関に相談してみるとよいでしょう。
指しゃぶりが原因で口ゴボになってしまっても、歯列矯正できれいに治療できます。まずはお気軽にご相談ください。