中学生の子供の歯列矯正をする際、まず悩むのが「どの矯正歯科で治療をするか?」だと思います。親が矯正歯科を選ぶことがほとんどかと思いますが、「親が勝手に決めた矯正歯科が合わなかった」と中学生の子供本人のストレスになるのは避けたいところ。
そこで今回は、親子で納得する矯正歯科の選び方をご紹介します。
かかりつけ歯科医から紹介してもらったり知人が通っている矯正歯科に行ったりすることもおすすめですが、他の人が良いと思う矯正歯科が自身や中学生の子供に合うとは限らないため要注意です。
ぜひ下記の選び方を参考に矯正歯科を探してみてくださいね。
■一般歯科ではなく「矯正歯科」がおすすめ
一般歯科に対して矯正歯科は、矯正を主に行っている歯科クリニックのことを指します。「一般歯科は虫歯治療だけでは?」と思うかもしれませんが、一般歯科でも歯列矯正を行っている歯科クリニックはあります。
歯列矯正前に虫歯治療が必要なケースであれば一般歯科が向いている場合もありますが、矯正歯科の方が経験や知識を持つ歯科医が在籍していることが多いため、歯列矯正を専門で行っている矯正歯科を選ぶことがおすすめです。
■矯正歯科は「親子で納得できる」ところを選ぼう
中学生の子供が歯列矯正を行う場合、「矯正歯科を選ぶのは親」というケースが多くなっています。中学生の子供が納得しない矯正歯科を選んでしまうと、通うことが苦痛になりスムーズに治療が進まなくなってしまうかもしれません。
矯正歯科は親も子供本人も双方納得できるところを選ぶことがおすすめです。
■親子で納得する矯正歯科おすすめの選び方10選
親も中学生の子供本人も納得する矯正歯科はどう選べばいいのでしょうか?おすすめの選び方を10選ご紹介します。
矯正歯科おすすめの選び方①スケジュールが合わせやすい
初診は中学生の子供だけではなく親も一緒に通院しなければならないため、親子のスケジュールが合わせられる矯正歯科を選ぶといいでしょう。
事前情報が少ないと初診だけではなく、2回・3回と親子で通院しなければいけなくなるケースがあるため、予めネットで調べ、親子で行くのは初診だけで済ませられるとベターです。
矯正歯科おすすめの選び方②中学生の子供だけで通院できる
歯列矯正の治療の度に親が通院に付き添うのはなかなか大変です。そこで、できれば中学生の子供だけで通える矯正歯科を選ぶことがおすすめです。
お金の支払いについても、子供にお金を持たせて支払うのではなく、振込などができる歯科クリニックがいいでしょう。
子供が一人で矯正歯科に通うようになると、治療状況が親に伝わりにくくなることがあります。親から連絡しやすい矯正歯科がベターです。
矯正歯科おすすめの選び方③予約が取りやすい
学校や部活動・習い事など平日や休日も忙しい中学生には、予約がとりやすい矯正歯科がおすすめです。次回予約だけではなく、次々回予約など数回先の予約まで取れる仕組みがあるクリニックも向いています。
また、予約を取っていたものの部活動の大会や試験など、突然スケジュールが変更になることも多い年代です。予約変更がスムーズにできるかどうかも選び方のポイントとなります。
矯正歯科おすすめの選び方④あらゆる矯正方法から選択できる
中学生は多感な時期です。オーソドックスなワイヤー矯正は審美的な観点から嫌がる子供も少なくありません。見た目も考慮してくれ、かつ色々な種類の矯正器具が選べる専門歯科がおすすめです。
例えば、見た目がどうしても気になるなら「マウスピース矯正」、手入れなどのケアが苦手なら「ワイヤー矯正」など、子供の理想に添ってくれるような豊富な矯正方法が用意されているところが理想です。
矯正歯科おすすめの選び方⑤親身に寄り添ってくれる歯科医師がいる
歯並びの悩みや矯正治療中の不安など、親身に聞いてくれる歯科医師がいる矯正歯科を選ぶことがおすすめです。思春期に突入した中学生の子供は、親に言えないことを抱えているケースもあります。子供にしっかりとしたカウンセリングをしてくれ、治療中も本人のストレスを軽減しながら進めてくれる矯正歯科が望ましいでしょう。
矯正歯科おすすめの選び方⑥緊急対応してくれる
学校生活や部活動で思わず矯正装置が外れてしまうことも、あり得ないことではありません。緊急対応してくれるかどうか事前に確認することがおすすめです。休診日や休診時間も確認しておきましょう。
矯正歯科おすすめの選び方⑦学校や自宅から通いやすい
歯列矯正は1~2ヶ月に1回、2~3年間継続して通うことになります。通院に時間がかかり過ぎたり、最寄り駅から遠くて歩く時間が長かったりすると、子供本人の負担になるでしょう。初診以外は子供だけで行かせることを考えると、自宅や学校から徒歩、または自転車で行けるような範囲内で矯正歯科を探すのも治療をスムーズに続けるために必要なポイントです。
矯正歯科おすすめの選び方⑧中学生・高校生の症例がある
中学生や高校生などの思春期の子供の歯列矯正経験が豊富な矯正歯科がおすすめです。症例写真アルバムを用意しているところもあるので、見せてもらうといいでしょう。
矯正歯科おすすめの選び方⑨料金が適正
全体矯正であれば、ワイヤー矯正であってもマウスピース矯正であっても100万円前後はかかります。極端に安かったり高かったりするような矯正歯科は注意が必要です。
矯正歯科おすすめの選び方⑩専門性が高い認定医がいる
日本矯正歯科学会は、矯正治療に関して適切かつ十分な学識と経験を持っている医師を、認定医・指導医・臨床指導医(旧専門医)として認定しています。
認定医になるためには、矯正歯科の基本研修を行った後5 年以上にわたって矯正歯科臨床研修を行い、さらに学会認定医委員会の審査に合格しなければいけません。
つまり、認定医は歯列矯正に対する専門性が高く信頼できる医師である確率が高いと言えるでしょう。日本矯正歯科学会のホームページから認定医のいる矯正歯科が検索できるため利用してみることもおすすめです。
参考:日本矯正歯科学会(https://www.jos.gr.jp/roster)
■中学生の子供が通う矯正歯科は相性も大切
「おすすめの選び方」でご紹介したポイントに合っていたり、知人から「あそこの矯正歯科いいよ」と聞いていたりしても、子供本人とその親にとって必ずしも良いとは限りません。
矯正歯科の雰囲気や歯科医との相性がマッチするかどうかは、やはり人それぞれです。
歯列矯正は2~3年ほど通うことになるので、「いやだな」と思うところに通院し続けるのは子供のストレスにもなります。
また反対に、親としては「ここはちょっと……」と思うところであっても、子供本人が気に入って通うケースもあります。矯正歯科の担当医との相性もあるため、数か所の矯正歯科を比較検討し、子供本人とよく話って決めるといいでしょう。
■まとめ
今回は、中学生の子供が通う矯正歯科の選び方についてご紹介いたしました。
多感かつ忙しい時期のため、通院距離や予約に関して通いやすい矯正歯科を選ぶことがおすすめですが、中学生の子供の心理的負担も重視したいところです。
本人が「良い」と思うところを探してあげたいものですね。
矯正歯科では相談を「無料」で行っているところもあります。気になる矯正歯科をピックアップして相談してみることもおすすめです。
中学生の子供と親御さんにとって、納得できる矯正歯科をぜひ見つけてくださいね。