「入社する前に矯正治療が終わればいいな」「卒業式までに……」
インビザラインで矯正治療を考えているときに気になるのは、治療期間ではないでしょうか。目標とする日までに治療が終われば美しい口元でその日を迎えられますよね。
本記事ではインビザラインの一般的な治療期間について解説します。
治療期間を理解して美しく整った口元を手に入れましょう。
インビザラインの一般的な治療期間
インビザラインの一般的な治療期間は、およそ2年間です。食事やお口の中のお手入れ時間を除いて、1日に22時間装着することがおよそ2年で終わらせる条件です。
装着し忘れている時間が長ければ長いほど、治療期間は比例して長くなってしまいます。
インビザラインの治療期間が長くなってしまう理由
インビザラインで矯正治療をはじめるとき、気になるのが治療期間ですよね。
できれば早く終わらせてきれいな口元を手に入れたいのではないでしょうか。インビザラインは場合によって治療期間が長引いてしまう場合もあります。
アライナーの装着時間が短い
1日22時間以上装着していることが治療期間を左右するインビザライン。食事中やお口の中のお手入れ時間を除いて寝る時間も装着します。
装着しはじめのころは以下の場合がよくあるので気をつけましょう。
- 違和感があるので寝ている間ずっと外していた
- 食事後うっかりと装着し忘れてしまった
装着時間を守らないと歯が正しく動かず治療期間が長引いてしまう原因になってしまうのです。
アライナーをなくしてしまった
外食時によくあるのですが、食事中外してそのままレストランに置き忘れてしまいなくしてしまうケースです。
また旅行などの宿泊先に忘れてきてしまったという場合もあります。
現在しようしているアライナーをなくしてしまうと、1つ前や1つ先のアライナーをつかうことになりますので、治療期間が延びてしまう原因になるのです。
お口の中のトラブルが発生してしまった
歯周病や虫歯・口内炎などお口の中のトラブルが発生してしまうと、アライナーが装着できなくなり治療期間が延びてしまいます。
歯周病や虫歯などの治療が優先になりますので、どうしても矯正治療が後回しになるためお口の中の健康には注意が必要です。
抜歯する場合
顎が小さく歯が大きいなどの場合、インビザラインを使用する際に抜歯が必要になるケースがあります。歯が入る隙間がなければきちんと並ばないからです。たとえばベンチに数人座っていてスペースがないのに、割り込んで座れないですよね。
とはいえ抜歯してしまうと歯を並べるスペースは確保できますが、歯を動かす距離も増えてしまうのです。
症例によっては他の矯正方法との組み合わせもあり得るため、治療期間が長引きます。
八重歯など歯が部分的に重なってしまっている場合
顎の大きさと歯の大きさのバランスが悪く、重なるように生えてしまう状態を叢生といいます。八重歯などが叢生にあたりますが、歯が本来あるべき位置から離れている場合が多いため動かすのに時間がかかってしまうのです。
場合によっては抜歯も検討されます。
歯を支える骨「歯槽骨」が固い場合
歯を支えるのは歯槽骨(しそうこつ)です。骨密度や歯槽骨の硬さによって歯の動き方が変わります。歯槽骨が硬い方は歯の動きもゆるやかになるため、治療期間も長い傾向にあります。
インビザラインの治療期間を短縮させる5つのコツ
さまざまな要因で治療期間が長くなる可能性のあるインビザライン。悪いことばかりではなく治療期間を短縮させるコツもあるのです。
アライナーの装着時間を適切に守る
1日22時間以上のアライナー装着時間を守りましょう。守ることによって治療計画どおりに治療が終わることにつながります。
カウンセリング時にお伝えする治療計画は、定められた装着時間を守っていることが前提だからです。治療期間を短縮させるには装着時間を守る自己管理が大切になります。
アライナーを清潔に保つ
お口の中に装着するアライナーが不潔な状態では、お口の中の健康状態が保てません。
歯磨きをする際にアライナーも洗浄する習慣を身につけましょう。
お口の中の健康を保つ
アライナーを清潔にすると同時にお口の中の健康が大切です。虫歯や歯周病などにならないよう、口腔内ケアを適切に行いましょう。
お口の中が汚れたままアライナー装着をしてしまうと、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
アライナー交換のタイミングを適切に守る
アライナー交換のタイミングも治療期間短縮のための大切なポイント。1つにつき1~2週間で交換するのが一般的ですが、主治医と相談しながら交換してくださいね。
決められた通院を守る
定期的な受診も矯正治療短縮につながります。歯の動きは十分か、また治療計画どおりに進んでいるかなど主治医のチェックが欠かせないからです。
たとえ治療が計画どおりに進んでいなくても、早めに確認がとれたらそれだけ軌道修正も早くできますよね。
治療終了後も保定期間を守って美しい歯を手に入れよう
インビザラインでの矯正治療が終わったら、保定期間がはじまります。
これは真っ直ぐに整った歯を保っておくための措置です。
保定期間は必要なので、治療期間を含めて予定をたてておきましょう。
たとえば結婚式に間に合わせたいのなら治療期間を2~3年、加えて保定期間を1~2年と考えておけばわかりやすいですよね。
もちろん当院のような専門医と相談した際、適切な治療計画に保定期間も記載されているはずです。
保定期間のことを忘れてしまい、「治療期間が長かった……」とならないよう覚えておくと安心です。