さまざまな原因から子供は出っ歯になりますが、6歳頃の学童期になっても出っ歯が治らない場合は、矯正歯科で出っ歯治療を受ける事をおすすめします。
今回は、子供が出っ歯になる原因と、インビザラインなどのマウスピース矯正や一般的なワイヤー矯正で子供の出っ歯を治す方法、子供の出っ歯治療にかかる費用や時間について詳しく解説していきます。
子供の出っ歯の原因
子供が出っ歯になる原因は、遺伝的な原因も考えられますが、ここでは、指しゃぶりなどの癖が出っ歯に影響している原因についてお話ししたいと思います。
まず出っ歯になる代表的な癖として、「指しゃぶり・おしゃぶり」「爪噛み」「舌突出癖」の3つが考えられます。
指しゃぶり・おしゃぶりに関しては、単純に指しゃぶりをしている、おしゃぶりを使用しているだけで出っ歯になるとは限りませんが、子供がどれくらいの強さで指やおしゃぶりを吸っていたのか、どのくらいの期間吸っているのかによって、あごの骨に大きな影響がでることがあります。
おしゃぶりが大好きな子供にとっては、おしゃぶりしていることで精神的な安心を得ることができる、一種のお守り的な行動になっていることが多く、やめさせるのも一筋縄ではいかないでしょう。よく、指にカラシを塗るなどの方法を目にしますが、子供の気持ちを考えると、親としても子供を騙しているようで、個人的にはあまりおすすめできるものではありません。ただ、3歳を過ぎてもおしゃぶりをやめないようであれば、その子のおしゃぶりの原因を深く考え、やめさせる方法を考えなくてはなりません。
というのも、しゃぶっている指を引き離そうとした時に、意外にも強いちからで吸っていることに気づくと思います。つまり、それぐらい口腔内から外側に強い力が加わっているのです。子供の、特に3歳までの小さな子供の口の中や骨はとても柔らかく、成長過程で加わる力に大きく影響され、骨格が形成されていきます。おしゃぶりの時間が長ければ長いほど、歯茎や顎に強い影響がでます。
ですので、この3歳前後の自然とおしゃぶりをやめる時期におしゃぶりの癖が残っている場合は、出っ歯になってしまう可能性が高くなります。もし、この時点でやめさせることができるなら、その後出っ歯になってしまって、歯列矯正をして出っ歯を治す際にも期間が短くて済みます。
また、指しゃぶりやおしゃぶりをやめた後に見られるのが、爪を噛む癖です。
爪は指やおしゃぶりよりも固く、また前歯で噛むことが多いので、前歯の先がすり減ったり、根元が短くなる原因になります。爪を噛む癖は、子供だけでなく、大人になってからもこの癖が抜けない方も多くいます。もちろん、大人になってからも歯に悪い影響は続きますので、やめられるならすぐにでもやめたほうが良いと言えます。
最後の舌突出癖は、咀嚼時や発音時に舌が前歯に触れてしまう癖のことで、舌が前歯を前に押すことで出っ歯になってしまいます。この舌突出癖は、歯学的にも深い内容なので別の機会に詳しく書きたいと思います。また、これら子供が出っ歯になりやすい癖については、以下の記事でも詳しく解説しています。
子供の出っ歯の治し方は?
子供の出っ歯は先ほど解説した癖を学童期までに治すことで自然治癒する確率が高いですが、6歳ごろまで癖が直らなかった場合は自然治癒を望むことが難しくなってきます。
本当は、6歳までと言わず、その傾向が見られたら、矯正専門医院で相談することが望ましいのですが、親が子供の出っ歯が気になるころがちょうどこの頃になるので、小学校に入学する頃に相談にいらっしゃる方が多いようです。
では、どうやって子供の出っ歯を矯正して治していくのでしょうか。
まず、子供の矯正には、永久歯が生え揃うまでの期間(第1期)、永久歯が生え揃った後(第二期)の大きく2つの期間があり、相談に行くと、子供の年齢に合わせて必ず説明が行われます。
ここで重要なのは、子供の矯正の歯科医院を選ぶ際は、この2つの期間を同じ歯科医院にすることです。なぜなら、子供の矯正の第1期だけでキレイに揃わなかった場合でも、第2期治療にそのまま移行でき、同じ先生に診療してもらうことができます。また、多くの医院が、第1期の治療をした子供に対しては、第2期の治療費用を安く設定しています。
第1期だけ担当する小児専門の先生もいるので、初回のカウンセリングの際に確認するようにしましょう。
永久歯が生え揃う前の第1期治療
この時期に行うことで、成長過程へのアプローチできることが最大のメリットで、矯正歯科医師としては、この時期に子供の矯正を始めることをおすすめします。
小学校入学から中学生入学までがチャンスです。この時期しかありません。簡単に言うと、矯正にかかる時間も費用も少なくて済むからです。指しゃぶりの原因でもお話ししたように、子供の骨はとても柔らかく、正しい方向に矯正することに強い力は必要なく、柔軟に動いてくれます。正しい噛み合わせに矯正することも同時に調整することができます。
取り外し可能なマウスピース矯正
年齢と口の中の状態によって治療方法が違いますが、未就学児から7歳ぐらいまであれば、取り外し可能なマウスピースで矯正可能です。マウスピースは寝ている間と日中1時間ぐらいの装着で良いので、子供への負担も少ないのが特徴です。
痛みの少ないワイヤー矯正
小学校3年生ぐらいから中学校に上がる前までは、ワイヤー矯正で治療します。前歯と奥歯に部分的に装置をつけますが、部分的にしかつけないので痛みもほとんどありません。つけ外しはできませんが、痛みもほとんどないためすぐ慣れてしまうお子様がほとんどです。
永久歯が生え揃った後の第2期治療
子供の矯正でも中学入学頃には、永久歯が生えそろいます。第1期治療で、キレイに揃わなかった場合には、この頃から大人と同じ矯正を始めていきます。
子供の出っ歯治療にはどのくらい費用や時間がかかる?
出っ歯の症例はひとりひとり異なるので、一概に出っ歯治療にかかる費用相場を言い切ることは難しいですが、大井町矯正歯科では、乳歯と永久歯が混在している場合に矯正を行う「1期治療」のうち、7歳ぐらいまでは、マウスピース矯正の11万円で、ワイヤー矯正が必要な中学入学までのお子様は33万円という料金設定です。
さらに、大井町矯正歯科で7歳ぐらいまでのマウスピース矯正をしたお子様は、その後のワイヤー矯正が必要となっても、お支払い頂いた11万円を引いて、22万円で提供しています。
一方で子供の歯が永久歯に生え替わってから矯正を行う「2期治療」では、大人と同じ出っ歯矯正方法が用いられるため、費用は77万円〜になりますが、こちらも、大井町矯正歯科では、子供の1期治療を大井町矯正歯科で治療済みの方は、1期治療の料金を差し引いた44万円になります。
これが、先述した、子供の出っ歯の矯正治療は、“6歳ぐらいから一つの矯正専門医院で矯正を始める”ことの大きなメリットです。
子供の出っ歯治療の矯正開始時期は6歳頃から始めることができ、永久歯が生え始めて終わる6〜12歳頃が目安と言われています。
矯正治療にかかる時間は、ひとりひとり異なりますがおおよそ1〜4年程度と言われており、歯並びや顎の状態・治療開始時期によって治療にかかる時間が変動します。
まとめ
子供の出っ歯は遺伝や癖によって起こると考えられており、特に指しゃぶりや爪噛みなどの癖が学童期までに直らなかった場合は、矯正歯科で出っ歯治療を行う必要があります。
子供の出っ歯の矯正治療は、6歳ぐらいから一つの矯正専門医院で矯正を始めるべき
大井町矯正歯科は、子供の矯正に適した矯正専門医院と言えます。
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大井町矯正歯科は、矯正専門歯科で、院長は二児のママで、子供の矯正にも詳しく、日本矯正歯科学会の認定医の資格をもっています。出っ歯を治すには早すぎることはありません。気になったらすぐ、お気軽にお問い合わせください。
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