「歯列矯正治療はどのクリニックでやっても同じ」「ゴールが同じなら、なるべく安くて早く治療が終わる矯正歯科がいい」とお考えの人もいるかもしれません。
しかし、実際はそうではありません。中には治療に失敗したり、治療期間中や保定期間中に異常が出たりとなんらかのトラブルが起こる場合もあるだけに、歯列矯正をする際は信頼できる矯正歯科を選ぶことが何よりも大切です。実際に通われている方の口コミを参考にすることも大切です。
そこで今回は、歯列矯正治療でよくある失敗事例とその原因、そして万が一の際に他院で治療が可能かどうか、転院の流れなどをご紹介いたします。
■歯列矯正の失敗トラブル事例
歯列矯正できれいな歯並びになれると治療を始めたものの、思うような結果にならず、残念な思いをすることがあります。では、実際にどういう失敗が多いのか。当院にカウンセリングにいらした患者様で、具体的な事例をご紹介します。
1.思ったとおりに歯が動かず、きれいな歯並びにならなかった
もっとも多い失敗トラブル事例がこれに該当します。主な例は下記となります。
- 歯並びで気になる部分が改善されなかった
- 上下の歯の中心(正中線)のズレが改善されなかった
- 噛み合わせを相談の上で治療を始めたが、治療後にかえって悪化した
- 歯列矯正をする前より出っ歯になってしまった
2.歯列矯正治療をきっかけに虫歯や歯周病を発症した
歯列矯正治療そのものに原因があるわけではなく、正しい歯磨きや食生活などの指導を行っていない(または矯正歯科で指導は行われたが、患者様側が怠った)ために引き起こされたトラブルとなります。
3.歯ぐきが後退してしまうことで歯根が見えるようになった
歯列矯正では歯を動かす際、歯に力が加わることで歯ぐきがどうしても下がることがあります。その結果、歯根が見えるようになり、知覚過敏になりやすくなるケースがあります。
4.歯並びが元に戻ってしまった
歯列矯正終了後の保定期間中はリテーナーを付けてきれいになった歯並びをキープする必要があります。このリテーナーの装着を怠ることで、元の歯並びに戻ってしまうことがあります。
歯列矯正でよくある失敗トラブルの主な4つをご紹介しました。次のトピックでは、こうした失敗トラブルがなぜ起きるのか、その原因についてご紹介していきます。
■歯列矯正に失敗する原因とは?
歯列矯正で残念ながら失敗してしまう理由としては、大きく2つの原因があると考えられます。
1.治療計画が不十分である(経験が浅い・常駐の専門医の不在など)
患者様側からみれば、「歯列矯正をしている矯正歯科クリニックなら、専門医がいるのが当たり前」と思われるかもしれませんが、実際は常駐の専門医がいないクリニックもあります。そのため、患者様一人ひとりの症例に基づいた歯列矯正治療計画が立てられず、無理のある治療内容が行われているケースも存在します。
歯列矯正の専門医は、患者様一人ひとりの歯や顎の大きさや形、骨のバランスなどを検査で確認し、どのようなプロセスで治療を進めていくかを検討しています。
歯列矯正治療のゴール(個々のケースを鑑みた上で最適と判断した治療で得られる結果)に導くためには、治療方針とその後のフォローが重要となります。
ここで経験の浅い歯科医が担当すると、予測とは違った状況になった時の対応が遅れたり、そもそも対応ができないままに治療が進んでしまったりして、最後に患者様が後悔をすることもあります。
そうならないためにも、「信頼のできる矯正歯科」を見つけることが大切です。
【治療計画書の内容例】
- 治療の目的
- 過去の治療例(※症例写真など)
- 治療期間(おおよその期間で、保定期間なども含める)
- 治療方法別のメリット・デメリット
- 治療を行う上でのリスク説明
- 使用する器具や注意点について
⇒わからない点は、遠慮せずに矯正歯科医に聞いてみましょう!
2. 歯科医とのコミュニケーション不足
歯列矯正は、一般的な歯科治療とは異なり長期に渡って行われます。費用もかかる上、患者様にとっては不安や疑問をお持ちの場合がほとんどです。それだけに、治療前のカウンセリングだけでなく治療中もコミュニケーションが取れるような環境が望ましいです。
しかし、患者様ご本人と歯科医の間で治したい箇所と治すべき箇所、抜歯の有無、最終的な仕上がりの面などで認識にズレがあると、治療がうまくいかなくなってしまうリスクが増えていきます。
また、(こんなことを聞いたら、恥ずかしいかな?)(些細なこと過ぎて、先生が迷惑に感じないかな?)など質問したいのになかなかできず、十分納得できないうちに治療を始めることで、後々になって後悔するということも実際にあります。
こうならないためにも、担当する歯科医側にあらゆる疑問や質問に対して真摯に回答する姿勢があるのか、また歯列矯正のメリットだけでなくデメリットも明確に示す誠実さがあるかをご自身の目でジャッジされると良いでしょう。
時には難しい専門用語が使われていることもあるので、歯科医から説明を受ける際はわからないところをうやむやにせず、しっかりと確認されることをおすすめします。
腕のある専門医であれば、あらゆる患者様の問いかけにもわかりやすく答えてくれるはずです。逆を返せば、この時点で説明がわかりにくいと感じたり、どこか不安要素を感じたりした場合は、違う矯正歯科にも相談にかかる方が良いでしょう。
【患者様側からよくある疑問】
- 歯並びを良くするために、絶対に抜歯をしなくてはいけないのですか?自分の場合、抜歯しなくて済む方法もあれば教えてください。
- 口の中の装置を入れると、具体的にどんな違和感や困りごとがあります?痛みに弱いので不安です。
- 歯列矯正中に虫歯になってしまったらどうなるんですか?
- 歯の裏側矯正だと話しづらくなると聞きましたが、本当ですか?
- 歯列矯正でうまく歯が動かなかい場合はありますか?
⇒基本的に、ご自身が気になることはしっかりと聞くことが大切です!
⇒治療途中でも疑問に答えてくれる歯科医なら、失敗リスクが減らせます!
歯列矯正の失敗の原因を防ぐためには、やはり矯正歯科選びの段階でリサーチをしっかりとすること、患者様ご自身も歯列矯正治療について知ること、そしてカウンセリングで担当の歯科医と自分との相性をしっかりと確認することなどが挙げられます。
■歯列矯正に失敗したら……他院でやり直しはできる?
歯列矯正にトラブルが生じ、矯正歯科を変えたいと思ったら、基本的に変えることは可能です。(※症例にもよります。)
とはいえ、歯列矯正は専門医による綿密な治療計画書をもとに治療が進められていくものなので、本来であれば治療の途中でクリニックを変えるのは望ましくありません。
途中でクリニックを変えるリスクを十分理解した上で、転院するようにしましょう。
【クリニックを変えるリスク】
- 転院することで新たな治療計画が必要となる。(結果、治療期間が当初より延びることもある。)
- 歯の状況によっては、これまで想定しない治療方針が提案されることもありうる。
- 現在使用している保定用リテーナーなどの装置が、転院先では使えない可能性がある。(新たに作り直す必要がある。)
- 費用がさらにかかる可能性がある。
それでも今回ご紹介したような失敗トラブルによって、やむを得ず変えざるを得ない時はどうすればいいか、ご参考までにご紹介します。
1.現担当医へ相談する
矯正歯科を変えたい場合、これまで治療を受けた担当の歯科医にまずは相談し、転院の意思を伝えます。
2.紹介状、診断書の作成を依頼する
すでに転院先がお決まりであれば、紹介状や診断書などの必要書類の作成を依頼します。
3.治療費用の清算
歯列矯正費用の支払い方法は矯正歯科クリニックによって異なります。すでに治療費全額を支払っている場合はどのような手続きが必要か、また月々のデンタルローンなどで支払い中の場合はどうすればいいかを確認します。
■品川区で矯正歯科をお探しなら
今回は歯列矯正で起こる失敗トラブルの事例とその原因、また転院をする際の流れなどについてご紹介しました。
重ね重ねになりますが、歯列矯正には長い期間と多くの費用がかかることからも【信頼のおける矯正歯科選び】が成功への道標となります。途中でやむなく転院することにならないためにも、実績のある矯正歯科を選びましょう。
-品川区で矯正歯科をお探しの方-
品川区で歯列矯正をお考えの方や、現在お通いのクリニックの治療でお困りの方は、大井町矯正歯科で始めてみませんか?
当院は歯列矯正の認定医のいる専門クリニックで、これまで数多くの症例を扱ってまいりました。きれいな歯並びになりたいなら、いつから始めても遅くはありません。
キレイな歯並びは審美的な意味合いだけでなく、あなたの健康にもつながります。
歯並び、口元のことでお悩みでしたら、大井町矯正歯科までお気軽にご相談ください。
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大井町矯正歯科は、矯正専門歯科で、歯列矯正に関する精密検査が可能です。また、日本矯正歯科学会の認定医の資格をもっています。歯並びを治すには早すぎることはありません。気になったらすぐ、お気軽にお問い合わせください。
まずは、公式LINEより無料カウンセリングをご予約下さい。カウンセリング時にお悩みをお伝えください。お口の中の状態を見させていただき、ライフスタイルやご希望を考慮してご提案させていただきます。
公式LINEでは、チャットで直接質問もできます。ご不明な点等ございましたら、お気軽にご相談ください。