「歯列矯正はしたい……、でも痛みがどれくらいなのかわからず躊躇している」という方は少なくありません。しかし、漠然と不安に感じて治療をスタートさせるタイミングを逃してしまっては、いつまでもきれいな歯並びを手に入れることはできません。
そこで今回は、歯列矯正にまつわる不安の一つとなる「痛みの有無」や「痛みの程度・期間」、そして「痛みの対処方法」などについてご紹介したいと思います。
これから歯列矯正をしたいと思っている方や、まさに治療中の方はぜひ参考にしていただければと思います。
歯列矯正、本当は痛い?痛くない?を解説
歯列矯正治療の痛みについてですが、そもそも歯列矯正とは矯正装置を装着して歯を動かしていく治療です。装置によって歯に力を加えていくので、個人差もありますが、多少の痛みを感じる方がほとんどと言えます。
とはいえ、歯列矯正でイメージされるような「矯正装置を付けているうちはずっと痛い」というわけではありません。
さらに歯列矯正にともなう痛みがあるということは、同時に「歯がきちんと動いてくれている」という証しでもあります。装置の装着後、一定期間痛みを感じても、それを過ぎれば徐々に和らいでいきます。決して日常生活に支障が出るほどではないので、過度な心配は不要です。
なぜ「痛み」が生じるのか?
歯列矯正では、歯に力を加えていくと進む方向側の骨が吸収されて無くなっていきます。そして反対側にはスペースができるので新たな骨が再生されていきます。こうして吸収と再生を繰り返しながら歯は少しずつ動いていきます。
この時、発生するのが「プロスタグランジンE2」という物質で、痛みを引き起こすとされています。
痛みは「矯正装置を装着後2~3時間」で感じ始める
矯正装置を装着後、ワイヤーによって少しずつ歯の移動が始まります。早い方では装着後2~3時間から少しずつ痛みを感じるようになり、慣れるまでの数日ほど続きます。
ですが、やがて装置に慣れてくることで痛みも和らいでいくのがほとんどです。
歯の移動以生じる痛みは?
歯列矯正治療中に歯の移動によって感じる痛みの感じ方には個人差があり、ほとんどない方もいれば、矯正装置を装着後数日間、また定期的な調整後の数日間で感じる方までさまざまです。そのほか、以下のような場合にも痛みを感じるケースがあります。
矯正装置による痛み ワイヤーやブラケット、マウスピースの接触
ブラケット矯正をする際、表側矯正では口の内側、裏側矯正では舌側にワイヤーやブラケットが粘膜に接触します。そこで接触する部位に傷がつくことで痛みが生じる場合があります。またマウスピース矯正であっても、マウスピースのフチ部分が歯ぐきに強く当たることで痛みが生じる場合があります。こうした場合は担当医に診てもらい、調整することで痛みを和らげることができます。痛みを感じた場合には、遠慮なく、担当歯科医師に相談しましょう。
口内炎による痛み
歯列矯正中は、どうしても口腔内に口内炎ができやすくなります。矯正装置が粘膜や舌に接触することで起こる場合は、その部分をケアすることで口内炎の痛みを緩和することができます。
食事の時の痛み
歯列矯正に慣れるまでは、食べ物を食べる時にも多少の痛みを感じやすい状態となっています。歯列矯正中は歯も全体的に治療前よりも敏感になっているため、堅い煎餅などを噛むと痛みを感じることがあります。あまり堅いものを食べることで矯正装置が外れてしまうことも稀にあるので、治療中は気をつけた方が良いでしょう。
矯正装置になんらかのトラブル
めったにないことですが、硬いものを食べた時など、矯正装置がはずれてしまった場合に、1週間2週間……と経過してもずっと痛みが続くことがあります。
矯正装置がはずれてしまった場合には、すぐに担当歯科医師に診てもらいましょう。本来であれば数日で和らぐはずの痛みが軽減されなかったり、むしろ痛みが強くなっていたりした場合は矯正装置を再調整してもらうことで痛みを和らげることもできます。
歯列矯正中の痛みについて
- 矯正装着後、2~3時間~数日間までが痛みのピーク
- 装置に慣れていくにつれ痛みは和らぎ、日常生活に支障がなくなる
- 定期チェックの調整でワイヤー調整をすると痛みが出るが、これも数日で和らぐ
- 万が一、痛みが1週間以上続く場合はすぐに専門医に相談
矯正治療中の痛みの対処法について
そうした場合、矯正歯科ではどのような対処をしてくれるのかを知りたい方もいると思います。ここからは主な対象法をご紹介します。
歯列矯正用ワックスを使う
歯列矯正用ワックスとは、手でちぎれる硬さの棒状のものです。矯正装置の接触で痛みを感じる部位にちぎって丸めたワックスを付けて保護することで、痛みを軽減させることができます。実際、矯正装置に慣れるまではワックスをうまく使って乗り切る方も多いです。
歯列矯正用ワックスにはいくつかのメーカーがあるため、担当医の推奨するものを使うのがおすすめです。(多くの矯正歯科で販売もされています。)
大井町矯正歯科では無料で差し上げておりますので、装置の接触が気になる方は遠慮なくラインでご連絡ください。ちょっとつけてあげるだけで、直接触れなくなりますので、痛みはだいぶ軽減されます。
リップシールド(リップガード)を使う
リップシールド(リップガード)とは、樹脂製で矯正装置に付けることでブラケットを保護し、粘膜への当たりを和らげてくれるものです。
ブラケット矯正(表側)をする際、ブラケットやワイヤーが唇の内側に接触して痛みが生じる際に使用します。
堅い食べ物はなるべく控える
歯列矯正中は噛みしめる際にかかる圧力で歯に痛みが生じる時があります。できれば堅いものよりは食べやすい柔らかさのものを選んだ方が良いでしょう。
痛い時は無理をせず、食べやすいものを食べるようにして、栄養バランスが崩れないように気をつけてください。
まとめ
今回は、歯列矯正に伴う痛みの有無や期間、そして痛みを感じた時の対処方法などについてご紹介いたしました。
痛みの種類によっては、定期チェックの予約日を待たずに早めに受診した方が良いケースもあります。まずは冷静に痛みの原因を分析した上で、もし受診した方が良さそうな場合は早めに担当医に診てもらうようにしましょう。
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大井町矯正歯科は、矯正専門歯科では、痛みが出た際などの緊急対応も可能です。また、院長も大井町に住んでますので、痛みを感じたらお気軽に問い合わせることができます。
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