矯正中に舌を噛みやすくなるのは、歯の位置や噛み合わせが変化し、これまでと同じ感覚で口を動かしても舌の位置が合いにくくなることが主な理由です。また、矯正装置に舌が当たる違和感によって舌の動かし方が変わったり、傷や口内炎ができたりすることもあります。痛みが続く、何度も同じ場所を噛む、装置が明らかに当たっていると感じる場合は、自己判断で装置を調整せず、治療中の矯正歯科へ相談しましょう。
矯正中に舌を噛みやすくなる理由
矯正中に舌を噛む背景には、歯並びや噛み合わせの変化、装置への慣れ、舌の位置の変化が関係することがあります。矯正治療では歯を少しずつ動かすため、治療前とは上下の歯が触れる位置や口を閉じる感覚が変わることがあります。
噛み合わせが一時的に変化するため
歯が動く過程では、上下の歯が当たる場所が変化します。食事中や会話中、無意識に口を閉じたときに、以前よりも舌が歯の間に入り込みやすくなることがあります。
特に、前歯や奥歯の噛み合わせが変わっている時期は、舌を置く位置や動かすタイミングに慣れるまで、誤って噛んでしまう場合があります。
装置による違和感で舌の動きが変わるため
ブラケットやワイヤー、マウスピース型矯正装置などを装着すると、口の中の形や感触がこれまでと変わります。舌は発音、飲み込み、食事などで常に動いているため、装置に触れないように無意識に動かし方が変わり、その結果として歯で舌を噛みやすくなることがあります。
装置をつけ始めた直後や、調整後に違和感が出た時期には、このような変化を感じることがあります。
傷や腫れによって舌を動かしにくくなるため
一度舌を噛むと、傷や腫れ、口内炎によって同じ部分が再び歯に触れやすくなることがあります。痛みを避けようとして舌の動かし方が不自然になり、同じ場所を繰り返し噛んでしまうこともあります。
矯正装置と舌の痛みの関係
矯正装置そのものが舌を噛む直接の原因とは限りませんが、装置による刺激や噛み合わせの変化が、舌の痛みにつながることがあります。痛みの場所と、どの動作で痛むかを確認すると、相談時に状況を伝えやすくなります。矯正治療に伴う一般的なリスクや副作用も確認しておくとよいでしょう。
表側矯正で起こりやすい刺激
歯の表側にブラケットとワイヤーを装着する表側矯正では、舌よりも唇や頬の内側に装置が当たりやすい傾向があります。ただし、ワイヤーの端がずれたり、奥歯付近の装置に舌が触れたりすると、舌に違和感や痛みが出ることがあります。
装置の一部が外れた、ワイヤーが飛び出している、以前と当たり方が急に変わったという場合は、早めに矯正歯科へ連絡してください。
舌側矯正で舌に違和感が出ることがある
舌側矯正は、歯の裏側に装置をつける方法です。そのため、装置に舌が触れやすく、装着直後には舌が擦れる感じ、発音しにくさ、舌の疲れなどを感じることがあります。
多くの場合は徐々に慣れていきますが、舌側矯正中に強い痛みがある、傷が大きくなる、食事や会話に支障が出る場合は、我慢を続けずに担当医へ相談することが大切です。
マウスピース型矯正装置でも違和感が出る場合がある
マウスピース型矯正装置では、装置の縁が舌に触れる、装着中の噛み合わせの感覚が変わるなどの理由で、舌に違和感を覚える場合があります。縁が明らかに尖っている、変形している、破損していると感じるときは、自分で切ったり削ったりせず、矯正歯科へ確認しましょう。
舌を噛んだとき・口内炎ができたときの対応
舌を噛んだ直後は、口の中を清潔に保ち、刺激を減らすことが基本です。小さな傷でも繰り返し刺激されると痛みが長引くことがあるため、食事や歯みがきの際には患部を強くこすらないようにします。
まずは傷の状態を確認する
出血している場合は、清潔なガーゼなどを軽く当てて圧迫します。出血が止まりにくい、傷が深そうに見える、舌が大きく腫れている場合は、早めの受診が必要です。
軽い傷や口内炎では、食後に水でやさしく口をゆすぎ、口の中を清潔に保つようにしましょう。香辛料の強い食べ物、熱すぎる食べ物、硬く尖った食べ物は、傷にしみたり刺激になったりするため、痛みが強い間は控えるとよいでしょう。
矯正治療中の口内炎の原因や対処法については、あわせて確認しておくと安心です。
装置が擦れる場合は矯正歯科へ相談する
ブラケットやワイヤーが頬・唇・舌などに当たって傷ができている場合、矯正用ワックスが使用できることがあります。ただし、装置の状態や使用方法によって対応が異なるため、事前に担当医から説明を受けている場合を除き、まずは矯正歯科へ確認してください。
矯正中の口内炎やワイヤーの刺激については、大井町矯正歯科のよくある質問もあわせてご覧ください。
矯正装置を自分で切る・曲げる・削ることを避ける理由
舌が痛いからといって、ワイヤーを切る、装置を曲げる、マウスピースを削るといった自己調整は避けてください。矯正装置は、歯を動かす力や噛み合わせを細かく管理するために設計されています。
自己調整によって装置が破損したり、予定していた歯の動きに影響したりする可能性があります。また、切ったワイヤーの先端がさらに口の中を傷つけるおそれもあります。
痛みの原因が装置の突出なのか、噛み合わせの変化なのか、舌の傷によるものなのかは、見た目だけで判断しにくいことがあります。気になる症状があるときは、装置の写真を撮り、痛む場所や発生した時期を記録しておくと、矯正歯科へ相談しやすくなります。
矯正歯科へ相談する目安
同じ場所を繰り返し舌で噛む、痛みが強い、装置が刺さる・外れたと感じる場合は、次回の予約日を待たずに矯正歯科へ連絡しましょう。
- 舌の傷が大きい、または痛みが強くて食事や会話がつらい
- 出血が止まりにくい
- 舌や口の中の腫れが強い
- ワイヤーが飛び出している、ブラケットが外れている
- 同じ場所を何度も噛んでしまう
- 口内炎や傷がなかなか改善しない
- 発熱、強いだるさ、飲み込みにくさなど全身の症状がある
特に、息苦しさ、飲み込みにくさ、急速に広がる腫れがある場合は、矯正歯科への連絡に加え、速やかに医療機関へ相談してください。
大井町矯正歯科で矯正中の違和感をご相談いただく際に
矯正中の舌の痛みや、装置が当たる違和感は、装置の種類、歯の移動の段階、噛み合わせの状態によって対応が異なります。大井町矯正歯科では、表側矯正、裏側矯正、上顎裏側・下顎表側矯正、マウスピース型矯正装置などに対応しています。
大井町矯正歯科は、大井町駅西口から徒歩4分の矯正歯科医院です。診療室はすべて完全個室で、矯正治療中のお困りごともご相談いただけます。装置が当たる、舌を噛むことが増えたなど気になる変化がある場合は、状態を確認したうえで対応を検討します。
よくある質問
矯正中に舌を噛みやすくなるのはなぜですか?
矯正で歯の位置や噛み合わせが変化し、口を閉じる感覚や舌を置く位置がこれまでと変わるためです。装置への違和感で舌の動かし方が変わり、誤って噛むこともあります。
矯正装置が舌に当たって痛いときはどうすればよいですか?
装置の状態を自分で切ったり曲げたりせず、治療中の矯正歯科へ連絡してください。ワイヤーの突出や装置の破損、噛み合わせの変化など、原因に応じた確認が必要です。
舌を噛んで口内炎ができた場合、矯正を中断する必要はありますか?
小さな傷や口内炎だけで直ちに矯正を中断するとは限りませんが、痛みの程度や装置が当たる状況によって対応は異なります。同じ場所を繰り返し傷つける場合は、矯正歯科へ相談してください。
舌側矯正では舌が痛くなりやすいですか?
舌側矯正は歯の裏側に装置をつけるため、装着直後は舌が装置に触れて違和感や擦れを感じることがあります。強い痛みや大きな傷がある場合は、我慢せず担当医へ連絡しましょう。
矯正中に舌を噛んだとき、すぐに受診したほうがよい症状は何ですか?
出血が止まりにくい、傷が深い、腫れが強い、食事や会話が難しい、ワイヤーが飛び出している、同じ場所を繰り返し噛む場合は、次回予約を待たずに矯正歯科へ相談してください。